ホーム>でぶぶの考察シリーズ|阪神タイガース2025年戦力外通告雑感(2025年10月31日更新)


でぶぶ的テキトー考察|阪神タイガース2025年戦力外通告雑感

まずは10月31日時点での戦力外通告選手及び引退選手の一覧です(外国人選手は除く)。


漆原大晟   29歳 投手(右の中継ぎ)
川原陸    25歳 投手(2軍の左投手)
佐藤蓮    27歳 投手(2軍の右の中継ぎ)
森木大智   21歳 投手(4年前のドラ1、育成枠)
鈴木勇斗   25歳 投手(4年前のドラ2、育成枠)
渡辺諒    30歳 内野手(右の控え内野手)
原口文仁   33歳 内野手(右の代打の切り札)
楠本泰史   30歳 外野手(左の代打)
野口恭佑   25歳 外野手(2軍の右打ち長距離砲)


とりあえず10月31日時点で私が把握している情報です(外国人選手は除いています)。成績的に考えれば妥当ですが4年前(2021年)のドラフト1位と2位がそろって戦力外というのはかなりショッキングでした。


選手ごとに簡単な雑感を書いてみます。戦力外・引退の意外度をA・B・Cの三段階で評価しました(A「マジかっ!意外だ!」B「ちょっとだけ意外だ」Cが「妥当だ予想通りだ」になります)。ただし、あくまで管理人でぶぶのテキトーな雑感ですのでご承知おきください。






以下戦力外選手・引退選手に対するでぶぶのテキトーな感想


漆原大晟 投手 29歳
意外度A(生え抜きでないからか?)

現役ドラフトでオリックスから移籍してから2年間、昨年は主力敗戦処理投手として活躍、今年も登板数こそ11試合止まりですが防御率0.00ですからね・・・今年の戦力外選手の中では一番意外でしたね。もちろん来季残留した場合でも中継ぎ勝ちパターンに入る可能性はゼロに近く、1軍で起用される場合も便利屋的起用に終始するのではないかと思っていましたが、ペナントレースを戦う上ではそのような投手も貴重です。クビの要因としては「生え抜きでない(雑に扱いやすい)」「年齢(そこまでベテランでもないですが、若いとも言えない)」「同タイプの畠の好調」などでしょうか。ただやはり一番の要因は「枠を空けるために切る選手がいないから、漆原クラスでも切らざるをえない」という今の阪神のチーム状況かもしれません。なお去年の加治屋と同じく漆原を獲得する球団はあると見ています。



川原陸 投手 25歳
意外度C(仕方ない)

ずっとくすぶっていたのですが、去年多少光が差し支配下登録された大型左腕です。去年見た時はでかい下半身から重そうな直球を投げ込んでいましたが、今季は2軍成績も再び低迷。いかに大型左腕の素材といえど高卒7年目でこの成績であればクビも致し方ないかと思います。体格と直球は良かっただけに残念です。



佐藤蓮 投手 27歳
意外C(仕方ない)

通称サトレン、20年神ドラフトの一員ですが最初の戦力外となってしまいました。150キロのストレートと独特なカーブ(ゲームのドロップカーブっぽい)が武器の夢あふれる大型右腕でしたが、破綻レベルの制球が最後まで改善しませんでした。いや、去年は「破綻レベル」が「ギリギリ破綻してないレベル」くらいまで改善して1軍初登板もはたしたのですが、今季は2軍でも脅威の四球率に逆戻りでした。クビは仕方ないでしょう、このまま阪神にいても制球が劇的に向上するとは思えません。「ある程度の制球力があるサトレン」がどこまでやれるのかを見てみたいので獲得してくれる球団ないですかね・・・(正直なかなか厳しいとは思うが・・・)。はまれば凄いリリーフ投手になりそうだっただけにもったいないです。



森木大智 投手 22歳
意外度B(成績的には妥当だが・・・)

クビは成績的にはまったく妥当です。なんせ2軍でも防御率13.81ですし、今年だけでなく作戦もボロボロです。ただ、森木なんですよね・・・21年ドラフト1位で、1年目から1軍登板して大器の片鱗を見せたあの森木がたった4年でクビになることにショックを受けています(育成枠ですし、成績が悪くても後2年くらいは様子を見ると思っていました)。怪我が(不調の最大の)原因らしいですが、回復の余地があるのであれば野球は続けてほしいですね、幸い今は独立リーグの受け皿も増えてますから、阪神じゃなくてもいいので1軍で投げてる森木をまた見たいですね。



鈴木勇斗 投手 25歳
意外度C(成績的には妥当だが・・・)

森木と同じくクビは成績的には妥当です。ドラフト1位候補とも言われた大学球界屈指の左腕でしたが、1軍どころか4年間2軍でも全然ダメでした。ただ、森木と同じになりますが、ドラフト2位の左腕がたった4年にクビになることに(森木ほどではないけど)ショックを受けています。大学時代は豪快な投球をしていたのですが、2軍で見たときには何だか小さく見えたんですよね「この投手の武器は何なんだろう?」みたいな・・・何故大学時代の豪快な投球が消え去ってしまったんでしょう。森木ともども一度は1軍で投げている姿が見たい投手です。どこか獲得してくれませんかね・・・。



渡辺諒 内野手 30歳
意外度C(仕方ない)

日本ハムからトレード移籍3年目の強打の内野手です。3年ともそれなりに1軍で出場機会を得ていましたが、それなりにチームに貢献したと言えるのは去年(24年)のみでしょう。まったく戦力にならないわけではありませんが、守備の上手くない三塁手・一塁手ということで相当の打撃力が求められるタイプの選手です。今の渡辺には「中軸打者」や「代打」としてそこまで貢献できる打撃力はないと思いますね(二遊間の選手であれば十分な打撃力なのですが、今の渡辺に二遊間を守らせるのは危険すぎます)。30歳という年齢もありますし、戦力外は妥当かと思います。



原口文仁 内野手 33歳
意外度B(少なくとももう1年はプレイすると思ってた)

引退です。生え抜きでチームに貢献してきた選手ですし、いかに今季成績が悪かったとはいえもう1年は猶予があると思いました(昨季はそれほど悪くなかったですし)。ただ、純粋に現在の能力だけを考慮するなら戦力外というのも理解できます。「一度は規定打席到達が見たかった」「あの病気がなければ」「DH導入が5年早ければ」など色々と悔いというか思いが残ってしまった選手です。指導者適性が高そうですが今後はどうするのでしょうかね?



楠本泰史 外野手 30歳
意外度B(もう1年猶予があるかと思っていた)

横浜戦力外を拾ってから1年でまた戦力外です(泣)打席での雰囲気はあるんですけどね・・・なんか凄く打ちそうな感じ(木浪とかもそうです)。ただ、1軍成績が全く伴いませんでしたね。1軍の成績や年齢や属性(戦力外から獲得)を考えればクビはまったくもって妥当です。ただ、「阪神1年目」「打席での雰囲気」「シーズン最後に初ヒット」「2軍では一応3割」などからもう1年くらい猶予があるのではと見ていました(外れました)。



野口恭佑 外野手 25歳
意外度B(もうクビか・・・)

育成上がりの3年目右の長距離砲タイプ。「将来性は高い」と思っていたので今年でのクビは意外でした。ただ、まあ何となく分かる気もします・・・育成だった1年目が一番輝いていた気がしますからね・・・。支配下に上がった2年目はそこそこ、勝負の3年目(今季)は2軍でもボロボロ(武器の長打力が雲散霧消してしまいました)、切られやすい育成枠出身ですし成長曲線を考えれば妥当かもしれません。去年の段階では豊田が生き残って野口が先にクビになるとは夢にも思いませんでした。ただし「若い」「(今季以外)2軍では多少実績あり」「右の長距離砲タイプ」ということで育成枠で拾う球団があるかもしれません。



他球団が獲得しそうな選手は?

漆原選手は支配下で獲得する球団があるのではないかと思います。森木選手、鈴木選手、野口選手は戦力というより潜在能力を買って育成枠で獲得する球団があるかもしれません。渡辺選手と楠本選手は一定の打撃力はあると思うのですが、年齢と守備力がネックになると思います。27年からDHが導入されるとはいえDHを務められるほどの打撃力があるかと言えば「?」です。ただそれでも2人のうちオファーがあるとすれば「右打ちの打撃型内野手」という貴重な属性を持つ渡辺選手のほうかと思います。




戦力外とならなかった選手・来季の戦力外

個人的に「今オフ戦力外になるかも」と危惧していて生き残った選手はいませんね。と言うより「枠を空けなきゃならんだろうけど、一体誰を戦力外にするんだ?」という感じでしたね(阪神も良い選手が多い強いチームになったと思います)。来季はどうでしょうね・・・来季のシーズンがはじまってもいないので何とも言えませんが、投手で言えば西投手(ゆうき)が意外と危ういかもしれません。これは能力の問題と言うより、高額な年俸やチームの構成・方針などが原因で自由契約になるというケースですね(西投手自体はまだ一軍でも先発投手として十分投げれると思います)。23年ドラフト1位の下村投手はまだ2軍でも登板がありませんが、来季も登板できないようであれば「いかにドラフト1位でも3年間実戦登板なしでは・・・」と戦力外や育成落ちがあり得るかもしれません。実績十分の糸原選手も安全圏内とは言えないと思いますね。最早守備は全く期待されていませんから代打成績が今季を下回るようですと、いかに1軍ベンチにおける無形の貢献力があれど戦力外の香りがしてくるかもです。また、属性(右の打撃型外野手・守備微妙・年齢)がかぶっている豊田選手と小野寺選手のうち成績が悪かったほうが戦力外になる可能性も高いと思います。